キャッチアンドリリースについて

近頃はルアー&フライフィッシングが浸透し、何処の釣り場もキャッチアンドリリースがかなりの確率で
行われています。しかし現状を見てみると必ずしも魚にやさしいC&Rが行われていないようです。単に
魚を元の水の中に放り込んで、魚がどのような状態になっていようとも自分の手から離れたら責任なし
!的な考え方が目に付きます。これではせっかくのC&Rという行為も無駄になってしまいます。そこで
今回はあくまで私的なC&R方法を明記したいと思います。是非参考にしてみてください。
方法
1.むやみに細いライン(ティペット)を使って、釣り上げるまで時間をかけすぎないこと。体力を失ってし
  まい、息を吹き返すまで時間が掛かってしまいます。
2.なるべくネットを使わないでリリースするのが理想ですが、無理な場合はリリースネット(ラバーネッ
  ト) を使用し素早く元に戻してあげましょう!強い力で魚体をつかむなどはもってのほかです。
3.なるべく魚体に触らず、フライ(ルアー)だけを摘み、手またはフォーセップ、ラジペンで外しましょう。
  バーブレスフックを使えば、リリースは簡単にできるはずです。
4.もしフックが喉の奥まで入ってしまったら、ラインを切るようにしてください。引っ張り出してはいけませ
  ん。たいていの魚はフックをつけたままでも生存できます。
5.釣った魚を乾いた岸に置いたり引きずり上げたりしないで下さい。皮膚の粘膜(ヌメリ)が剥がれると
  病気になりやすくなります。
6.ハンドリリース
・魚とのやり取りに時間がかかった場合、体力が失っているようだったら急いでリリースせず、水中で下
 から腹を支え回復を待ちます。この際魚に触る前に水中に手を浸け体温を下げます。魚の体温は生息
 域と同じ15度前後です。人間の体温より約20度以上も低いのです。体温による保護粘膜剥離は、最も
 気をつけなければいけません。
・次に魚体の下側に添えた手を水中で前後にゆっくり揺することです。そうすることによりエラに新鮮な
 水が接触しやすくなります。この場合、添える手はあくまでそっと優しく添えてください。
・魚に元気が戻ってきて、自分で前に泳ぎ出したらゆっくり手を離してやります。そしてそのまま深みや
 岩陰へ見えなくなったら成功です。また次回大きくなったジェニファーちゃん(ニジマス)と会うのを楽しみ
 にしましょう!しかししばらく泳いでもすぐヨタヨタして、浅瀬で腹を見せているようでは残念ながら失敗
 です。せめてもの供養においしく食べてあげましょう。
丁寧に扱われてリリースされた魚は、さらに大きく成長して、賢くなり再び貴方を楽しませて(悩ませて)
くれることでしょう!
     上記の事をお守り頂いて、自分も見ている人も気持ちいい釣りを心がけましょう!